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nao.のたまに行くならこんな店 「りた」
- 2023/05/19(Fri) -
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利他の心/りた

利他
他人に利益を与えること。 自分を犠牲にして、他人のために尽くすこと。

そんな精神の元で、2022年8月にオープンした駒場東大前にある「りた」に初訪問。既に新規の予約はしておらず、インスタでDMして抽選という形を取っておられます。今回は運良く抽選に当たったので、念願叶っての初訪問となりました。

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場所は駒場東大前駅から程なくですが、看板などはなく店なのかすらも怪しい外観です。しかしながら店内はまるで宝物庫のように和食器が並んでいます。終始穏やかな店主・伊藤 大輝さんがワンオペで調理・接客しており、カウンターはまさに特等席。料理コースは12000円のみで、伊藤さんご自身が自腹でまた来たいと思う価格帯と料理内容を目指しているそうです。

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まずは今日使う食材紹介から。今回は蚕豆、スナップエンドウ、ウスイマメ、蛍烏賊、真牡蠣、生海胆、佐賀牛という緑美しい春爛漫な感じ。


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茶碗蒸し
鰹や昆布などでなく、ウスイマメの皮から出汁を引いて、蚕豆・スナップエンドウ・ウスイマメを入れた餡を茶碗蒸しにかけたもの。
「コレ、ウスイマメの出汁だけ?」と驚くほどに確りとした味わいがあり、3種の豆の甘味や香りが口の中で広がります。


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ジャガイモ100%のコロッケ
80℃くらいのお湯で8時間かけて茹であげた氷室熟成の男爵を茹で汁・皮・少しの貝出汁の餡で。
ジャガイモにこれだけの旨味・甘味・香りがあることを再確認できる味わい。食べた瞬間に甘味と香りが爆ぜ、凄いコロッケに出逢ってしまった。


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海胆素麺
130年前のオールドバカラに盛られるのは、奈良県産の三輪素麺を北海道産の塩水海胆で和えて、小豆島産のオリーブオイルをかけたもの。
小豆島のオリーブオイルが主役をはるひと皿で、海胆の磯の香りと素麺の小麦の味わいが香り立つオリーブオイルとよく合います。


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泥障烏賊
淡路島の珉平焼に盛られた長崎県・五島列島産の泥障烏賊。
食べ終えても舌にまとわりつくようなねっとり感と甘味があり、美味しい。


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大分県産のを1週間熟成させたもの。
非常に練れていて、咀嚼する度に甘味が溢れます。藻塩だと甘味が、醤油だと香りがプラスされて美味しい。


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蛍烏賊と牡蠣の飯蒸し♡♡
少量のご飯を土鍋に敷き、その上から蛍烏賊と牡蠣を入れて炊きあげたものに菜の花の素揚げを乗せて。
供された瞬間からもう美味しいが確定した香りが立ち込め、食べると確信に変わります。塩などは一切使っておらず、漁師が作る海鮮リゾッ牡蠣と蛍烏賊の旨味のみ。コレを飯蒸しと呼ぶのかは別として、その味わいは力強くて非常に美味しい。


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真鴨のロースト
京都産の真鴨とクレソン・ホワイトアスパラ・グリーンアスパラ・トロトロに炊いた春キャベツを忍ばせて。
位置的にはサラダらしいですが、真鴨の旨味とクレソンの苦味、ホワイトアスパラなどの甘味、芥子の鮮烈さがひと口に合わさる美味しさ。


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佐賀牛と新玉ねぎのお鍋♡♡
新玉ねぎのエキスを抽出した出汁で福岡県八女産の筍を炊き、そこに佐賀牛をしゃぶしゃぶして。
佐賀牛はしゃぶしゃぶというにはかなりの厚みで食べ応えがあり、噛み締めると肉の旨味が確り感じられます。出汁は実に確りとした旨味の骨格があり、その奥に甘味があります。


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〆ご飯①からすみご飯♡♡
シンプルに炊き立てのご飯に自家製唐墨を削ってかけたもの。唐墨の塩味が実に美味しい。無限に食べられそうw


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〆ご飯②石鯛と縞鯵の漬け丼
山椒の香りが鮮烈で、石鯛と縞鯵の甘味が映えます。


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〆ご飯③季節のだしご飯
今回はいかなごの出汁。絶妙な甘味といかなごの旨味をご飯が吸い、実に美味しい。


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〆ご飯④牛すじカレー
今日使った食材の出汁を使った普通のカレー。牛すじは形はなく旨味のみですが、存在を感じる味わい。


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〆ご飯⑤日替わりご飯
薬膳スープ。蓋を開けると、確りと薬膳の香りがする本格派。今回は女性に向けた薬膳だそうで、全く苦味などはなく美味しい。ちなみに男性向けにすると、使用する薬膳が根系のものになるそうでとても苦いらしい。


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苺の炊き合わせ
下から「とちあいか」と「とちおとめ」白ワイン炊き、「紅ほっぺ」ロゼワイン炊き、「べにひとみ」赤ワイン炊きをグラスに入れ、その上から生姜で炊いた青林檎ガリ、木の芽と山葵のかき氷、蕗の薹のシャーベット、「あまおう」とささげの餡子をのせて、最後に「あまりん」を飾ったもの。
色々な味わいのする苺が印象的で、その中でも蕗の薹のシャーベットと青林檎ガリがほろ苦くも爽やか。「決してパフェとは言わない下さい!」と戯ける伊藤さんが面白い。

昨今の和食店はどこも30000円超えのお店ばかりの中で、ありがとうございます!と言いたいほどにリーズナブルで、確りと和食で、何より美味しい。昆布や鰹節などの旨味成分をほぼ使っていないようで、食材の旨味を掛け合わせて倍加・累乗させるような味わいなので、じんわりと身体に沁みるような美味しさです。お茶は約40種類くらいあり、どれも伊藤さん自ら行った茶園のものだけという拘りで、お酒もかなりレアなものが多くあり、酒屋泣かせらしい。兎角、伊藤さん自身も気負っていないのかリラックスしながら料理を楽しんでいる感じなので、とても居心地がいいです。

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次回は真夏。どんな料理に出逢えるか楽しみ。


今回出逢えたお酒

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天美 純米吟醸 うすにごり生原酒 桃天


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新政 No.6 S-type


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而今 大吟醸


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陽乃鳥

りた
非公開
日本料理 / 駒場東大前)

昼総合点★★★★ 4.6



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