nao.の極上の鮨「鮨 つぐ」
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- 2023/03/01(Wed) -
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![]() 関内の馬車道に2021年に12月にオープンして、瞬く間に予約困難となっていた「鮨 つぐ」にご縁いただき、初訪問。親方の髙田 直嗣さんは脱サラして、西麻布の鮨店で8年間修業されて鮨職人になったという異色の経歴を持つ方です。 ![]() 店舗は馬車道のメイン通りからちょっと路地に入ったビルの2階にあります。店内はジャスが流れる中、氷室と炭焼き場を望めるフラットなカウンターと個室がある古めかしさを感じさせないスタイリッシュな鮨店です。食事はお任せコースのみで、一人一人に髙田親方から挨拶を受けて始まります。 ![]() 中トロ♡ 千葉県銚子産。ちょっと熱めのシャリが鮪の脂をゆっくりと溶かし、食べ終えた後にその甘味が映える感じ。 ![]() 岩もずく 石川県産。小気味良いしゃくしゃく感で、生姜の爽やかがいい。 ![]() 芹のお浸し 暖かい出汁の旨味がバリバリとした芹の香りを引き出して、食感と共に鼻から抜ける香りがいい。 ![]() 帆立 北海道産の天然もの。帆立の筋肉質をザクッとすると、ジワジワっと甘味が溢れてきます。 ![]() 鮃♡ 昆布〆の仕立て。昆布はふわりとする程度で、程よい脱水でモチモチ感が美味しい。 ![]() 大根のはりはり漬け 昆布が効いていて、鮃の昆布〆とよく合います。 ![]() 焼き牡蠣 北海道厚岸産。生がダメというと炭火で焼いてくれました。焼くことで生まれる牡蠣の出汁が生にはない旨味があります。 ![]() 閂 サクサク感のある大きな細魚はシャリの酸味でより甘味を感じられます。 ![]() 太刀魚♡ 千葉県産。ふわりとして食感もよく、甘味を引き出すような塩加減も美味しい。 ![]() 鰯♡ 銀色に輝くような美しさがあり、口の中で溶けるような脂の甘味も美味しい。 ![]() 梅と百合根の茶碗蒸し 上から百合根の擦り流しをかけて、梅肉を乗せたもの。奇抜ながらも確りとしていて美味しい。 ![]() たらこの山葵漬け 面白い。見た目はたらこなのに食べると、山葵がガツンときていいお酒のアテになります。 ![]() 蝦蛄♡ 宮城県産。子持ちの「かつぶし」と称される雌を煮詰めで。甲殻類の香ばしさと卵の濃厚な旨味があり、美味しい。この煮詰めがいい味を出しています。 ![]() 真鱈の白子♡ 北海道産。プリっとした白子はポン酢の酸味で甘味が際立ちます。 ![]() 子持ち槍烏賊♡ キリッとした辛めの煮方で、お酒とよく合う仕立て。卵のプチプチ感も楽しい。 ![]() 鶏魚♡ 皮目を炙った薫香がふわりと香り、旨味が溢れます。 ![]() もろきゅう 青唐味噌で。ピリ辛で、お酒が進むヤバいヤツ。 ![]() 車海老 確りと火を入れて、冷やしたタイプ。口の中の温度で徐々に甘味が蘇ってくるような感じ。 ![]() メジマグロ♡ 口に入れると瞬時に溶け、薬味の風味が駆け抜けた後に旨味が追いかけてきます。美味しい。 ![]() 帆立の精巣と卵巣♡ 胡麻油と塩で。精巣はコッテリと甘く、卵巣はあっさりとした甘味があり、どちらも美味しい。 ![]() 鮟肝と奈良漬♡ コレは抜群の相性。お酒が進みまくります。 ![]() 〆鯖♡ 口の中に鮟肝の甘味が残っているうちに〆鯖の酸味と旨味を合わせるという素晴らしさ。 ![]() 北紫雲丹 粋な海苔の巻き方が印象的で、海苔と香りと雲丹の香りが口の中で爆ぜます。 ![]() ネギトロ巻♡ 花束のように手渡しされるネギトロ巻のネギはネギでも玉葱を入れるという変わった仕立て。玉葱の甘味がより鮪の甘味を際立たせており、美味しい。 ![]() べったら漬け べったら漬けで甘味を追いかけるように供するというアイデア。 ![]() 浅蜊の潮汁 いい出汁。ホッとする美味しさ。 ![]() 穴子 穴子自体はやや甘めに煮付けて、煮詰めは辛口というキリッとした仕立て。 ![]() 干瓢♡ 干瓢は握りで、海苔を敷いた上に置かれる仕立て。干瓢自体も美味しく、海苔が印象に残るほどにパリパリで香り高い。 ![]() 玉 薄いながらもプリンを彷彿させるような感じで、海老の旨味の後から甘味を確りと感じます。 ![]() 甘味 奈良県産ブランド苺の「古都香」。さっぱりとした酸味が〆にいい。 コース内の単品で考えると、やはり都内の有名店に比べると見劣りしてしまいます。しかしながら、握りと肴を交互に供するコースの流れは緩急があり、とてもよく考えられて素晴らしい。初手の鮨の顔とも言える中トロから始まり、口の中を岩もずく酢の酸で洗い流し、胃を温める暖かいお浸しといった流れも良く、甘味のあるネギトロ巻の後にべったら漬けで追いかけるような甘味を出してみたりとなかなか面白い。 赤酢を使ったシャリは塩が強くて、やや温度が高く、握り自体は小さめ。肴も味が濃いものが多く、全体的にお酒によく合う味付けだと思います。そして、驚くべきはこの価格。今回供されたのは握り12貫・肴15品・椀物・甘味という内容で、なんと10000円。かと言って、お酒の価格帯も日本酒一合1000円〜で、決してお酒で儲けるお店ではありません。最早、「関内の奇跡」と言ってもいいほどのリーズナブルな鮨店。遠くからわざわざ来るだけの個性や強みはまだ感じられませんが、この内容とボリュームで10000円なので、地元民ならば通いたい鮨店です。次回の予約も取らせていただいたので、ゆっくりと見守りたいと思います。 ![]()
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