nao.の魂の一串「おみ乃 神谷町」
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- 2022/10/27(Thu) -
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![]() 「しき」を感じて/おみ乃 神谷町 焼鳥界の王者といえば、目黒にある「鳥しき」。この「鳥しき」の「しき」には、焼鳥にあまり感じることが出来ない四季を大切にしたいという店主・池川 義輝さんの思いが詰まっています。 時は流れて、多くの弟子が独立して日本中に池川イズムの味を広めている中で、「鳥しき」の思いを強く表しているのが2021年3月にオープンした「おみ乃 神谷町」でしょう。 ![]() 焼場をコの字で囲むカウンター13席の店内で、焼鳥と日本料理を交互に供して、季節感を出していくというのがこの「おみ乃 神谷町」のコンセプトのよう。店主・小美野 正良さんは押上の店舗ではなく、こちらに常駐して焼いており、供する日本料理の料理長として「銀座 鳥繁」「銀座 小十」で研鑽を積まれた荒巻 将司さんを迎えていることから、この店舗は単なる2号店ではなく、小美野さんの新しい挑戦のような意気込みを感じます。 今夜の献立 ![]() ![]() 食前酒 アルコールが飲める方にはKENZO ESTATE「夢久 muku」が食前酒として、振る舞われます。 ![]() せせり♡ 柔らかく、時折感じるコリコリとした食感。肉の旨味が溢れます。 ![]() 伊達鶏の棒鮨♡ 訪問時が五大節句の「重陽」だったので、酢飯との間に菊の花を入れており、伊達鶏の腿肉とバッテラ昆布で巻いています。鶏の旨味と昆布の旨味が口の中で合わさり、実に美味しい。確りと四季を感じられるひと品。 ![]() 佐土原なす 宮崎県産の伝統野菜。皮は少々固めですが、トロリととろけて甘みと香りが広がります。 ![]() かっぱ♡ 心地よい軟骨のコリコリ感と濃厚な旨味がある肉がトロリととろけて実に美味しい。 ![]() 白玉 おそらくはエルフランス。白身はプリッとしており、黄身はクリームのよう。 ![]() 伊達鶏と蓮根餅の沢煮椀 沢煮椀は塩分濃度は低くて、旨味が強く確りとしています。 ![]() ひしの南蛮 長野県の伝統野菜。仄かな苦味と甘味があり、獅子等よりも好みの味わい。 ![]() 丸はつ♡ 生姜をちょこんと乗せたスタイルで、口の中で弾けるような食感を楽しんだ後に広がる甘味と旨味が秀逸。 ![]() レバーペースト♡ ひと口でと促されるレバーペースト。口の中で完成する味わいで、知ってるレバーペーストよりもずっとクリアで爽やか。 ![]() かしわ♡ 炭の香り、肉の旨味、最後に広がる甘味。お手本のような味わい。 ![]() 秋茄子 伊達鶏とむかごのつくね 鼈甲庵かけ 少量ですが、伊達鶏の旨味を吸った秋茄子が美味しい。 ![]() 丸オクラ♡ 実はオクラ好き。ザクッとした食感の中で、よりぬるりとしており、コレは美味しい。 ![]() 食道(追加)♡♡ 塩の味付けなので、より甘味の輪郭がハッキリとして実に美味しい。ボリュームもあって嬉しい限りです。 ![]() 厚揚げ(追加)♡ 焦げもなく、美しい厚揚げ。 ![]() あか(追加)♡ 柔らかくジューシー。少量塗られた柚子胡椒がいいアクセント。 ![]() 手羽先の詰め物 牛蒡の煮しめ添え 手羽先の詰め物は季節で変わるそうで、今月は栗と百合根味噌。栗がホクホクとして、自家製百合根味噌がドシリとした味わいがあります。 ![]() はつもと(追加)♡♡ コレも塩の仕立て。はつもとを食べて、ここまで甘いと感じたのは初めてかも。山葵の鮮烈さが心地よい。 ![]() 血肝 少しポーションは小さめ。食べ終えた後に微かに感じるクセが気になります…。 ![]() しろ菜のお浸し 土佐酢ジュレで爽やか。 ![]() ソリレス(追加)♡ 腿の付け根の部位。カリッと焼かれた皮目に歯を跳ね返すような肉がとてもジューシーで美味しい。 ![]() つくね♡ 少しレア気味に焼いているそうで、中心部がねっとりと舌に絡みつくよう。美味しい! ![]() ちょうちん(追加)♡ 分解していないのに卵黄の火入れが凄い。素晴らしい黄身の粘度があり、舌に一気に絡みつきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 〆ご飯♡ 炊き立ての土鍋ご飯を鶏そぼろの卵黄醤油漬け・鶏スープ・お新香でいただきます。 鶏スープは上品な濃度ですが、少々塩分は強め。鶏そぼろの卵黄醤油漬けを炊き立てご飯と合わさると、『鶏そぼろのTKG』となって美味しい。 ![]() 甘味 巨峰のコンポート・クランブル・レモンバームのアイス・ラム酒のエスプーマ。 焼鳥と日本料理の融合を感じさせる「おみ乃 神谷町」。焼鳥はひと串ひと串のポーションが小さく、少食な方でも焼鳥だけでなく日本料理も楽しめるコース構成だと思います。「鳥しき」「おみ乃」と研鑽を重ねておられる小美野さんの焼きは素晴らしく、美味しかったです。荒巻さんの料理は食材として「鶏」を使うという縛りがあるのか、焼鳥の引き立て料理という印象を受けます。個人的には代表的な日本料理の1つの「椀物」などを取り入れて、焼鳥と日本料理のどちらも主役なりうるような仕立てが好み。コンセプトには共感を受けるので、また伺いたいです。 ![]() 小美野さん、荒巻さん。お忙しい中、お見送りまでありがとうございました。またたっぷりといただきたいです。
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