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nao.の極上の鮨「すし良月 #6」
- 2022/12/20(Tue) -
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センス×センスが織りなす真剣勝負/すし良月


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蒸し鮑/松の司 純米大吟醸AOZOLLA50
茨城県常磐産。プリプリムチムチと咀嚼するのが楽しいほどの食感があり、鼻から抜ける磯の香りが素晴らしい。


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いちご煮/天明 焔 山廃もと 特別純米 二回火入れ
北海道昆布森産の馬糞雲丹と先程の蒸し鮑の出汁と合わせた青森県の郷土料理であるいちご煮風に。
鮑の旨味がギュッと濃縮された出汁の仄かな塩味で、馬糞雲丹の甘味の輪郭が映えます。


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真鯛/黒龍 大吟醸 龍
兵庫県明石産から直送のものを背と腹の部位で。
背はプリプリとし、腹はブリンブリンに歯を跳ね返るほどの弾力にとみ、咀嚼するほどに旨味と甘味が溢れてきます。


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鰹/秋鹿 一貫創り 純米吟醸 きもと 無濾過原酒 もへじラベル
長崎県壱岐産の迷い鰹。藁と炭の香りが店内を包み、供されます。
皮目がパリッとしており、鉄っぽさよりも旨味の濃度が強くて美味しい。またペアリングする『秋鹿』がどこかスパイシーでとても個性的な味わい。これを鰹に合わせてくる成田さんのセンスが今夜も前岩さんとバチバチとせめぎ合います。


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鮟肝/十四代 播州愛山
北海道余市産。甘く炊いた鮟肝の中心部だけを切りつけたもの。
ふわりと柚子が香り、クリーミーで無垢な旨味の鮟肝が実に美味しい。ペアリングする『十四代 播州愛山』を飲むと、口の中で甘味が膨らんで爽やかに消えます。


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鯖鮨/日置桜 特醸純米酒 無濾過♡♡
鯖の棒鮨を牛皮昆布で巻き、中に木の芽を忍ばせた「すし良月」のスペシャリテの1つ。
牛皮昆布の甘味、鯖の旨味、木の芽の香りの三位一体の味わいが口の中で爆ぜます。素晴らしい美味しさ。


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牡丹海老の炭火焼き/而今 赤磐雄町♡♡
北海道増毛産の牡丹海老を和歌山県産の「三ツ星醤油」をかけて、炭火焼きしたもの。コレも「すし良月」のシグネチャー料理で、牡丹海老の表面のプリッとした食感の後に身がとろりととろけます。醤油は牡丹海老の甘味を引き出す為の味付けなので、生の牡丹海老よりもずっと甘味を感じられます。


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白子/醸し人九平次 火と月の間に
北海道羅臼産の真鱈の白子を先程の鯛の中骨で取った出汁と合わせて。
白子はまさに純粋無垢な味わいで、雑味のないクリアな旨味のある出汁が素晴らしい。ペアリングする『醸し人九平次 火と月の間に』を出汁と交互に飲むと、旨味と甘味が口いっぱいに広がって至福の味わい。


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中トロ/日高見 弥助(ぬる燗)
青森県戸井産。「すし良月」の店内でも目を引くヒートランプで温度を上げられた中トロは香り高くて、スッととろけます。ペアリングは同じ銘柄で温度を変えて供する成田さんの新しい試み。


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大トロ/日高見 弥助(熱燗)
岩手県大船渡産。コッテリとした旨味の中で、ペアリングする『日高見 弥助(熱燗)』のキレ味が凄い。大トロの旨味と甘味の余韻がふわりと増幅する中で、スパッとしたキレ味の良さ。温度を変えると感じる日本酒の底力を感じました。


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赤身漬け/廣戸川
青森県戸井産。切りつけてから刷毛で丁寧に出汁醤油を塗り、重ねて寝かせることで鮪同士の旨味を移し合う独特な漬け。
咀嚼している間は酸味はさほど感じませんが、食べ終わると残る酸味のある香りが心地よい。ペアリングする『廣戸川』を最後に飲むと、酸味の中で甘味が口の中に広がります。


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泥障烏賊/伯楽星 特別純米
美しく包丁を入れられた泥障烏賊は口の中に入れた瞬間になくなります。残るのはシャリの塩味で際立った甘味のみ。


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喉黒の蒸し鮨/白隠正宗 誉富士 生もと 純米
喉黒を薄く切りつけてからシャリと共に手鞠鮨にして、自家製ポン酢をかけて蒸したもの。
喉黒を使うお店は多いですが、このように酸味を効かせて供してくる鮨店はあまりなく、センスが光る一貫。


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白甘鯛/越後鶴亀 純米吟醸 越弌
徳島県産。白身とは思えないほどの滴るほどの脂乗りがあり、とろりととろけます。ペアリングする『越後鶴亀 純米吟醸 越弌』のシュワッとした口当たりが白甘鯛の脂をスパッと切るような味わい。


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鰆/紗利 五割諸白 純米大吟醸
大阪府明石から直送のもの。個体であったことが不思議であるほどの口溶けの良さで、残る仄かな甘味が愛しいほどに美味しい。


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閂/雪中梅 純米酒
大型の細魚である閂。サクサクと音を立てるほどに身が引き締まっており、酸味の後に甘味も感じられて爽やかな一貫。ペアリングする『雪中梅 純米酒』の独特な後味がよりこの一貫を個性的に輝かせます。


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鱒の介/睡龍
北海道羅臼産の活け〆のもの。藁で燻製を施しており、口の中で雑味ない味わいが広がります。熟成させた『睡龍』の深い味わいがより鱒の介の旨味を引き出しているかのよう。


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越前蟹の蒸し鮨/夜の帝王
雄の身の上に雌の内子・外子を乗せた今だけの仕立て。シャリの酸味で際立った越前蟹の旨味や甘味が映え、そこに内子・外子が加わることで食感と共に旨味も格段に増します。


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小鰭/日高見 超辛口純米
口の中に越前蟹の甘味が残っているので、より小鰭の甘味を感じられて酸味が心地よい。


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雲丹いくら/惣誉 情熱 純米生原酒♡♡
雲丹といくらを半々に巻いた手巻き。しかしながら、この主役は海苔。旨味の強いいくらや雲丹が霞んでしまうほどの海苔の香りと旨味が凄い。


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穴子/若松
炭火で炙って温度を上げてから握られる穴子は熱々。口の中で瞬時になくなるほどの口溶けの良さで、旨味と甘味が素晴らしい。


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九絵/寶劍 超辛口
和歌山県串本産。咀嚼の度に甘味が溢れて、ペアリングする『寶劍 超辛口』を飲むと更に旨味が増します。


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鰹のハラス♡♡
近頃は迷い鰹の量が少ないそうで、今は丸々一本買っているという鰹。ならば当然、ハラスもあるわけで握っていただきました。もしもこの部位があるならば、必食と言うべき一貫です。旨味・甘味・脂が鰹らしからぬ味わい。


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鮑の貝柱
珍しい鮑の貝柱の部位。薄く切りつけてから纏めて、酢橘と塩で。
酢橘の爽やかな酸味の後、確りとした歯応えと磯の香りがふわりとします。


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焼き鯖鮨
こちらも「すし良月」のシグネチャー料理。先程の鯖鮨とは違い、炭火で表面を炙ることで、焼きおにぎりのような仕立てになっています。さながら、口の中で完成する焼き魚定食という感じ。


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デフォルトだと肴ですが、今回も握りで。口の中でシュワッと溶ける玉は帆立の旨味がガツンときて、まるで帆立そのものを食べているかのようです。

約1年ぶりとなる広尾にある「すし良月」に再訪。店主・前岩 和則さんは若いながらも確りと顔のある肴と鮨を作りだし、「L'Effervescence」ご出身のソムリエ・成田 大さんがそれに負けじと日本酒をペアリングさせる。そこにどちらかが合わせるという妥協はなく、若い2人によるまさに真剣勝負を今夜も楽しませていただきました。
旨味の強弱だけでなく、酸味のアクセントを巧みに使い、更には『蒸し鮨』のような温度の緩急もある、まるでジェットコースターのような楽しい仕立て。ペアリングする日本酒も定番のものから個性的なものまであり、更には『中トロ』と『大トロ』で見られた同じ銘柄の温度差による違いを楽しむマリアージュも実に素晴らしかったです。ただ今回は少々飲み過ぎてしまったので、次回からは少し量を減らそうかと思います…。

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前岩親方、成田さん。今回もありがとうございました!次回は確りとお腹を空かせて伺います。40000

すし良月
東京都渋谷区恵比寿2-37-8 グランデュオ広尾 1F
050-3390-0121
寿司 / 広尾駅白金台駅

夜総合点★★★★ 4.9



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