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nao.の極上の鮨「島津 #2」
- 2021/11/05(Fri) -
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春に訪れてから、約半年。鮨の新店舗の中でも頭ひとつ抜けた人気となって、もはや予約困難店と化している白金高輪にある「島津」に再訪です。店主は目黒・不動坂の名店「らんまる」で握ってらした島津 千周さん。「らんまる」時代から人を惹きつける魅力もあり、鮨に対してとても研究熱心な方なので、この人気の高さは必然なことだと思います。
店舗は白金高輪駅から5分とかからない立地にありながらも看板などが皆無なので、「どこ?」と迷うくらいに隠れ家的。目印はバス停前にある漆黒の扉と盛り塩です。定刻になると、内助の功という言葉がピッタリとくる美人女将の由華さんが出迎えてくれ、いよいよスタートです。

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今夜の献立

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銀杏
モチモチ感があり、ほろ苦さもある。オトナの味わい。


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神奈川県久里浜産。鮨店の蛸は侮れない。茹でたての蛸はそのものの香りが物凄く良く、山葵の鮮烈さも心地よい。


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北海道産。大根おろしに酢橘を搾り、鰤大根にしていただきます。脂はさらりとしており、美しい味わい。


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戻り鰹
富山県氷見産。たたきの仕立てですが、薫香の代わりに香るのは添えてある海苔。なかなか面白く、美味しい。


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白海老と真鯛の酒盗
前回も出していただいたお酒のアテ。白海老の甘味に酒盗の塩味がバッチリと合い、コレはまさにお酒を盗む味わい。


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喉黒ご飯
千葉県銚子産。切り立てのシャリと混ぜ合わせることで、乳化してまるでマヨネーズのような酸味が生まれます。コレが実に美味しい。最後のひと口は愛知県一色産のオーダーメイドの海苔と共に。「島津」の顔となる味わい。


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真牡蠣
北海道仙鳳趾産。あまり生牡蠣は好きではないのですが、コレは美味しい。身はプリプリッとしており、コクのある海のクリームのような味わい。


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毛蟹の茶碗蒸し
三重県産蛤の出汁をかけて。茶碗蒸しはほぼ毛蟹という贅沢さ。旨味×旨味の味わいはマズいわけがない。


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真鯛
兵庫県明石産のものを神経〆にして2日目。口に入れると、最初にシャリの酸味・塩味が来て、真鯛の旨味がグッときます。


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三重県産。ねっとりとした食感で舌に絡みつくと甘味がぐわんと溢れてきて、シャリの塩味でよりその輪郭がはっきりとしてきます。


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皮剥
千葉県館山産。間に肝を挟んでおり、実に濃厚な味わい。食べ終えた後に鼻から香りがふわりと抜けていきます。


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赤身漬け
北海道戸井産162.6キロの延縄。食べ終えても残るような香りが印象的。


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血合いぎし
同じ魚体。まだ濃厚という感じではなく、香りも強くさらりとしており、これからもっと良くなると感じさせる味わい。


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大トロ
脂の濃厚さよりも感じのは、その甘味。シャリの塩味でより際立ち、実に甘味のある大トロ。


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小鰭
長崎県天草産。丸々一尾を使って握る丸づけですが、皮目も柔らかく脂も確りのっているので、旨味が強い。口をリセットするというよりも攻めてくるような味わい。


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小鰯
愛知県三河産のものを丸づけで。濃厚な脂の旨味が素晴らしく、後味もさらりとしているので爽やか。


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車海老
山口県宇部産。目の前で殻を剥き、海老味噌を叩いてシャリとの間に入れる仕立て。確りと火を通して人肌にしているので、くっきりと浮かぶ紅白のだんだら模様は美しく、甘味も強い。頬張ると喉に当たるくらいの大きさで、実に食べ応えのある車海老。


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いくらの小丼
いくらは旨味が濃縮されており、少量であっても味わいが濃い。最後のひと口は先程の海苔と共に。至福の味わい。


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馬糞雲丹
北海道浜中産。海苔の香りと雲丹の旨味と甘味が口の中で爆ぜます。実に美味しい。


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穴子
島津親方は平然と握ってらっしゃるので、知らずに頬張ると火傷必須なくらい激熱!ここまで熱い穴子はなかなか出逢えない。しかしながら、青柚子も香り実に美味しい。


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アラ汁
本日の魚のアラを全て使い、山椒・三つ葉・白葱・青葱・胡麻を入れた極濃厚なアラ汁。コースの終盤ですが、まだまだ攻める!


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鉄火巻き
本日の鮪を全て使った鉄火巻き。口に入れると海苔の香りが立ち込め、鮪の旨味と甘味が広がり、最後に香りが残ります。美味しい♡


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特別に握りで。半熟カステラのような感じで、甘味がシャリと一緒に食べることで際立ちます。


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秋刀魚(追加)♡
生姜と浅葱で。旨味は濃厚で後味はさらり。食べ終えると、残る青魚の香りが心地よい。


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鰤トロ
先程の鰤のトロの部位。食べ応えのある厚みで、濃厚の旨味と甘味が素晴らしい。


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赤雲丹
兵庫県淡路島由良産。ここで出逢えた由良の赤雲丹。柑橘系を彷彿させる爽やかで苦味もある複雑さが美味しい。


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黒糖ジェラート最中
出来立ての最中で挟んだ黒糖ジェラート。ひと口サイズながら、実に美味しい。

柔らかな間接照明の中、白木にガラスと石を貼ったスタイリッシュなカウンターに新しく陶芸家・片瀬 和宏さんのポップな付け台も揃え、島津親方をはじめとするスタッフの方々の明るさもあり、とても爽やかな雰囲気を醸し出しています。肴から握りまで前回と同様に旨味ガツンとくる感じですが、握りは形も美しくて、シャリの酸味や塩味が確りと立っていて実に美味しかったです。『白海老の酒盗和え』や『喉黒の小丼』は「島津」の顔としての完成度があり、何よりも美味しい。包丁での切り付けや握る姿だけでなく、食材の見せ方も上手くなっていて、更なる進化いや変貌ぶりが楽しみです。

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島津さん、女将さん、スタッフの方々ありがとうございました。また次回も楽しみにしています。

島津
東京都港区白金1-2-13
03-6721-7727
寿司 / 白金高輪駅泉岳寺駅白金台駅

夜総合点★★★★ 4.7



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