nao.の極上の鮨「鮨 なんば」
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- 2017/10/24(Tue) -
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![]() 常連の方からのお誘いを受け、来年の春に日比谷へと移転がきまっている阿佐ヶ谷の名店「鮨 なんば」に初訪問となりました。 阿佐ヶ谷駅からほんの数分の立地にあり、住宅地のど真ん中のアパートの下に店舗があるというかなり変わった造りで、まるで秘密基地のような感じ。 定刻ぴったりになると、戸が開けられて階下へと案内されます。明るい照明に照らされる12席のL字白木カウンターが輝いているような店内で、難波親方のすぐ近くに座られていただきました。 今夜の献立 ![]() 真鯛と〆鯖 ここまで切りつけが厚いものは、見たことがありません。魚は甘みを帯びており、食べ応えもあります。〆鯖は一口で食べられないほどの大きさと厚さ。 ![]() 鰹 程よく脱水されていて、モチモチ感のある鰹に、玉葱醤油がかけられています。 ![]() 肴3種 甘く焚いた鮟肝・牡丹海老 海老味噌を乗せて・カラスミ。摘みの後半に供されてもいいようなお酒が進む激旨な摘み。特にカラスミは炙ってあって、旨味を凝縮させてます。 ![]() いくら 濃厚ではなく、かなりクリアな味わい。 ![]() 穴きゅう 「鮨 なんば」の摘みのスペシャリテらしい。関東では珍しく穴子をパリッと焼いて、甘ダレをかけたもの。胡瓜と共に食べると食感と後味の爽やさが心地よい。 ![]() 海苔の茶碗蒸し 海苔の香りと出汁の優しい味わいが、秀逸。 平貝の磯辺巻き 手渡しの為、写真なし。ふわりと香る醤油と海苔の香り、サクサクとした平貝と同時に溶ける海苔。美味しい。 ![]() ![]() 金目鯛煮付け 皮目のゼラチン質と脂を蓄えた柔らかな身は、実に美味しい。残った出汁には小さなシャリを入れて、余すとこなく最後まで楽しめます。 ![]() ここから、握り 珍しい角切りのガリ。麻布十番の某店では「角ガリ」と仰ってましたが、さすがにそれは言わなかったですね。 ![]() 赤身 大間産 一本釣り。随分と鮪も美味しくなってきました。 ![]() 白烏賊 薄く3枚に削ぎ切りにしているので、口溶けもよい。 ![]() 春子 柔らかな〆方で、身のフレッシュ感も存分に楽しめます。また食べ終えた後、他店では見られない爽やかがあります。 ![]() トロ 赤身と同じ魚体。少々筋が残るので、口溶けは想像を超えない。 ![]() 石垣貝 とても肉厚で、独特の滑りと香りも素晴らしい。 鮑 ♡ 手渡しの為、写真なし。鮑の上には、蒸した後に出る煮汁を一晩冷やし固めたものを乗せて。他店ではよく肝を使っていますが、なんと「鮨 なんば」では捨ているらしい。「同じことはしたくない」という親方の矜持を示す一貫。 ![]() 小鰭 ここから赤酢のシャリで。柔らかな優しい〆方をしていて、角のない小鰭。 . ![]() 皮剥 ♡ 種とシャリの間に大きく切りつけられた肝を挟んで。 喉黒 ♡ 手渡しの為、写真なし。ふわりと崩れそうな喉黒は蒸しており、上には季節の松茸。鮨というよりは、掌サイズの一品料理といったところ。今夜の1番! ![]() 鰯巻き ♡ 今年は長い鰯。これでもかという程に鰯を敷き、シャリと大量の茗荷とガリを一緒に巻いたもの。それでも鰯の脂を存分に味わえます。 ![]() 秋刀魚 今年初の秋刀魚。上には秋刀魚のワタを裏漉ししたソースをかけて。今年の秋刀魚は不漁らしく、なかなか大きいのがないそうですが、ピンと張った身は張りもあって素晴らしい。 ![]() 鯵 綺麗な鞍懸に薬味をちょこんと乗せて。小型の鯵ですが、第1印象としてはなんとも甘い味わい。 ![]() 海胆御飯 ♡ ちょうど海胆が産卵期の時期だそうで、このような形で供されました。シャリを海胆で和え、上にキャビアを乗せて。シャリが海胆で固まるくらいたっぷりと使っており、濃厚。そしてキャビアの塩気がいいアクセントとなっています。 ![]() 穴子 口に入れた途端に蕩け、煮つめも濃厚で美味しい。 ![]() 椀物 浅利の出汁。 ![]() 玉 見た目は、最近よく見られるプリンのような感じで、二層仕立てになっています。でも味わいは、出汁巻き卵のような感じ。 難波親方はとても物静かで、聞けば色々と教えてくれそうな優しいオーラが出てる人柄。お店は凛とした雰囲気でなく、地域密着系?といった感じです。春に移転されたら、客層も変わるので、良くも悪くもガラリと変わると思われますが。 「鮨 なんば」はほぼ一見さん不可で、予約困難というわけもよく分かります。このクオリティで、この量で、この価格はまず有り得ない。今はどういう予約システムなのか分かりませんが、これならば多くの方は来店したら次の予約も取っていくはずです。だからご新規は、入る余地がないという感じでしょうか。 シャリは赤酢と米酢の2種を使い分けており、光り物や白身などは赤酢のシャリで旨味を加えており、固めに焚かれたシャリはホロリと口の中で飛散します。白眉的な種は、奇しくも写真に撮っていない手渡しのものばかりで、非常に残念な結果に。 「他と同じじゃ、つまらない」 喉黒や鮑など難波親方が握る鮨には、唯一無二を目指す矜持が感じられます。これから新天地でのご活躍を期待し、また親方の鮨を食べられることを願っています。
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