nao.の極上の鮨「くろ崎」
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- 2016/03/18(Fri) -
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![]() 「静かな場所で、ここに来るまでの間も意識したかった」 そう、若き親方は笑顔で仰った。 今回、訪れたのは「渋谷」。2015年の2月にオープンして、この鮨の不毛地帯とも呼べる街で、本物の鮨を提供している「くろ崎」です。親方は黒崎一希さん、30代半ばの爽やかな好青年と呼べる方です。 店内は京都の裏路地を意識したという黒を基調とするシックな感じで、LEDに照らされた白木のカウンターと板場は同じ高さになっており、親方の所作も間近で見ることができ、臨場感もあります。親方から来店のお挨拶と好みの有無、つまみと握りを交互に提供する旨を聞き、スタートです。 ![]() 船橋産 蛤と九州産 筍 蛤はかなり大きめですが、程よく柔らか。筍が春の訪れを感じさせます。 ![]() 天草産 鯛と福岡産 石鯛 ![]() 今治産 赤貝 かなりの肉厚で、香りも十分。 ![]() 津軽海峡産 桜鱒 桜の葉でしめているそうで、口に入れるとフワリと桜の香りがします。脂も濃厚で、美味しい。 ![]() 宮城産 皮剥 酒塩でしめた肝と浅葱を挟んで、握っています。 ![]() 天草産 小鰭 ![]() 小柴産 太刀魚の酒蒸し ![]() 気仙沼産 赤身 ![]() 気仙沼産 中トロ 鮪は1番初めに切りつけ、常温に戻してから握っているので、口溶けもいい。 ![]() 噴火湾産 毛蟹のととろ蒸し 小さな器ですが、蟹がたっぷりと入っています。出汁も美味しい。 ![]() 長崎産 車海老 レアな火入れなので、甘さも映えます。 ![]() 愛知産 鳥貝 初物の生鳥貝。握る際にまな板に叩きつけることで、身がうねります。広島の塩を少しつけて。 ![]() 琵琶湖産 稚鮎のペースト 初物の稚鮎を山椒と炊いて、全てを裏ごしして、ペーストにしたもの。ほのかな苦味と甘味がお酒を誘います。 ![]() 出雲産 墨烏賊の昆布締め サクサク感とネットリ感も味わえ、口に入れた瞬間に真昆布の旨みがちゃんとします。 ![]() 虎河豚の白子と羅臼産 馬糞海胆 お客さんが皆盛り上がった一品。当初は、白子のみで握っていたのを進化させたそうです。淡白な白子に海胆の甘さがよく合います。 ![]() 車海老の頭焼き 先程食べた車海老の頭。頭を切って、味噌を握りに活かしてなかったので、どうするのかと思っていましたら、こう来ました。 北海道野付産 帆立の磯辺巻き 手渡しだったので、写真はなし。かなりの肉厚な帆立を丸々1個に煮切り醤油を付け、軽く炙った後に海苔を巻いて提供されます。海苔の香りと帆立の甘味が程よく、美味しい。 ![]() 鹿児島産 鯵 かなり肉厚に切りつけ、芽ネギを叩いて、生姜の絞り汁を合わせたものを上にちょこんと乗せてあります。 ![]() 対馬産 穴子 継ぎ足している煮汁でさっと炊き上げたもの。ねっとりと舌に纏わりつきます。 干瓢の手巻き 手渡しの為、写真なし。この干瓢は実に美味しい。甘く炊き上げた干瓢に、山葵の鮮烈な香りが素晴らしい。 ![]() 浅利と蜆の出汁 追加 ![]() 今治産 赤貝 「今が1番いいですよ」と親方。赤貝は大好きです♡ ![]() 津軽海峡産 桜鱒 つまみで提供された際に「握りでも食べられますか?」と聞き、出していただきました。つまみで美味しいのだから、握りで不味いわけがない。本日の私的な1番です。 ![]() 玉 親方の所作や提供時の説明はとても丁寧であり、タネの温度や口溶けをよく計算してらっしゃる。煮切りも淡白なものと濃厚なものとで使い分け、シャリも水に浸す時間を秒単位で管理して炊き上げて、砂糖を使わずに3種の酢をブレンドしているなど、細部にまで拘りを感じられます。素材勝負のタネが多い気がしましたが、新鮮な素材が手に入る現代の鮨として、それもアリかと思います。 しかし気になる点が一つ。よい雰囲気を邪魔しているバイトと思われる女性店員さん。まだ慣れていないようで、親方の動線を乱していることが多々あり、サービスの面ではまだまだ難ありかな。 季節の先駆けの素材を提供されるので江戸前の粋を感じられ、黒崎親方は若いながらも物腰柔らかく、奢りもなく、研究熱心。近々、予約困難になりうるお店だと思います。とりあえず、次回の予約はまだ入れていませんが、夏にどうしても食べたいものがあるので、6〜7月頃に再訪したいと考えています。 黒崎親方、ご丁寧にお名刺までいただき、ありがとうございました。 ご馳走様です。
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