fc2ブログ
2023 10 ≪  11月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2023 12
nao.の極上の鮨「佐野鮨」
- 2023/11/12(Sun) -
IMG_8976_20231112003839df7.jpg

浅らかに 相見し鮨に 恋ふる頃かも/佐野鮨

を通る日比谷通りから路地に入り、更にその路地裏に喧騒から逃れるようにひっそりとオープンしたのは「佐野鮨」。店主・佐野 正志さんは「築地青空三代目 丸の内店」の板長だった方。ここは言わばチェーン店の鮨店ですが、この丸の内店だけは老舗鮪卸問屋の一角を担う「フジタ水産」の鮪が食べられるという稀有なお店で有名。当時の佐野さんの尖った鮨が「フジタ水産」の社長・藤田 浩毅さんの目に留まったようで、佐野親方は言わば「フジタに愛された男」のおひとりです。

IMG_8980_2023111200384286f.jpg

胡蝶蘭が舞う引き戸を開けると、細いアプローチがあり、それを抜けると輝く白木のカウンターが現れます。席数は7席とこじんまりとしていますが、壁には種が書かれた木札がレトロっぽく、傾斜がつけられたカウンターの鮨が置かれるであろう位置にはスポットライトがあり、映える要素満点。
昼は握りのみのおまかせコース、夜は昼コースに肴がプラスされたおまかせコースで構成されており、今回は昼の握りのみを楽しませていただきます。


IMG_8982_20231112003842225.jpg
小鯛
身はねっとりとシャリは酸が立ち、後から身の甘味が追いかけてきます。


IMG_8984.jpg
墨烏賊
身は厚くサクサクと小気味良い食感。その中で大きい粒の固めなシャリの存在感を感じます。


IMG_8989_20231112003847602.jpg
平貝
平貝はガスで炙って、海苔を間に入れる仕立て。シャリの酸で輪郭を成す平貝の旨味と海苔の香りが映えます。平貝に海苔を合わせるのは好きな仕立てですが、平貝に対して海苔が大きいので、平貝と海苔の食感がお互いに打ち消しあっており、個人的にはマイナス。


IMG_8991_20231112003850d1f.jpg

珍しく酢〆の仕事を施した鯵。皮目の旨味がとても美味しく、キリッとした味わいで美味しい。


IMG_8993_20231112003850b0b.jpg
赤身
舌触りはビロードのようで、舌に吸い付くような口溶け。食べ終えても尚、口の中に存在感を示すような圧倒的な香りが素晴らしい。


IMG_8995_202311120038535e9.jpg
小鰭
丸々一枚付け。とても柔らかくジューシーで、とろけるような小鰭。


IMG_8997_202311120038539de.jpg
あま鯛
鮨店では珍しい種。肉厚くで、舌に絡みつくような身は甘味を出しながら酸が立つシャリと混ざり合い、その甘味が際立ちます。鱗はどうしているのだろうか?ちょっと気になります。


IMG_8999_20231112005303d3f.jpg
煮ほたて
煮上げた丸々一個の帆立を潰してからほぐして握られたものに煮つめをかけて。帆立の旨味が映え、シャリの酸味がよりそれを引き立てています。煮つめは辛く、キリッとしていて美味しい。


IMG_9002_20231112005305fd1.jpg
車海老
口に入れると喉に当たるくらいの大きさで、確りと火を入れてから人肌まで落ち着かせたもの。車海老の甘味を確りと感じられ、海老味噌のコクがより旨味を引きあげています。


IMG_9004_20231112005305391.jpg
いくら
珍しい西京味噌漬けのいくらは、口の中に入れるとねっとりと舌に絡みつくよう。チーズのようなコクがあり、シャリの酸で甘味が映えます。


IMG_9006_20231112005308598.jpg
穴子
炭で炙って温めており、腹と尾の部位を半分ずつ合わせて握っています。口の中で炭の香りと穴子の香りが一体となり、辛めの煮つめと


IMG_9008_20231112005308e18.jpg
干瓢巻き
山葵が鮮烈で、甘辛い干瓢が酸立つシャリとよく合います。クラシックな巻物が〆だと、コースがビシッと絞まります。


IMG_9010_20231112005311b30.jpg
たこ
高級店だと珍しいたこの握り。たこ自体にかなり塩を強くしているので、確りとした旨味を感じられます。


IMG_9012_20231112005311e87.jpg
牡蠣*♡
炭で炙った牡蠣に海苔エシレバター乗せて。隣の方に肴で出していたので、握っていただきました。海苔の風味とバターのコクが牡蠣の旨味と合わさり、それがシャリの酸で際立って美味しい。肴よりも握りがお勧め。


IMG_9014_20231112005314074.jpg

ガッツリと昆布で締めており、口に入れると昆布の香りが華やぎます。身は程よく脱水されて、とろりととろけて美味しい。


IMG_9015_20231112005314956.jpg
中トロ*♡
口溶けは香りを出しながらゆっくりととろけ、シャリの酸でより旨味が際立ちます。


IMG_9016_20231112005317393.jpg
大トロ*♡
シャリの温度を上げているので、より口溶けを楽しめます。香りよりも甘味をより感じられます。


IMG_9018_2023111200531864f.jpg
小柱*♡
大粒の小柱はサクサクとした食感と香りが映え、海苔の香りも華やか。


IMG_9019_20231112005321aed.jpg
海胆
口の中で海苔の香りと海胆の香りが一体化し、最後に海胆の甘味が広がります。

IMG_8987_20231112003844bf4.jpg

昼コースに加えて、握れる食材は全て握っていただきました。白眉だったのは、丸の内時代からの名物という『いくら』でしょうか。いくらを握るという見た目のインパクトがあり、ねっとりとしつつ弾ける食感も面白いし、ほんのりとした味噌の優しい味も美味しい。シャリは口の中で粒を感じれるほどに固めに炊いて、酸はやや強めなので、全体的にスッキリとしていて食べ疲れません。
丸の内と同様に種を毎日変えていかれるそうで、金額以上の満足感は高いと思います。問題点を挙げるならば、カウンターから見える位置に(剥き終えた車海老の殻など)色々と置かれているのがとても気になったことでしょうか。佐野親方の握りは形も所作もとても美しいので、握りだけでなく「魅せる」鮨を見せていただきたいです。

佐野鮨
東京都港区芝2-18-9 1F
03-6453-9666
寿司 / 芝公園駅三田駅大門駅

昼総合点★★★★ 4.5


.
食べログ グルメブログランキング

にほんブログ村 グルメブログへ
スポンサーサイト



この記事のURL | 極上の鮨 | CM(1) | TB(0) | ▲ top
| メイン |