nao. の今宵の止まり木「The Bar CASABLANCA」
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- 2020/08/09(Sun) -
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夏の香り、夏の味
日々、時間に追われて過ごしていると、季節の流れが分からなくなります。そんな時に思い出すのが、フルーツ。技術の進歩で良くも悪くも一年中食べられるフルーツもありますが、やはりそのフルーツの旬の時期になると華やかに賑わい出します。旬のフルーツを食べるならば、専門店であるフルーツパーラーもいい。でも私が今行きたいのは、バーです。 オーナーバーテンダーが発信したSNSにはコメントもありませんでしたが、アーティスティックな佐藤錦の写真が1枚だけ。それだけでも伝わる。 「ああ、始まったのね」と。 ちょっと時間は流れ、やってきたのは馬車道にある「The Bar CASABLANCA」。私の食べ歩きの原点とも言えるお店です。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんは全国でも有名なフルーツカクテルの名手で、フルーツで季節を感じることができます。早速、オーダーは 佐藤錦…ない… 昔から提供期間が短い幻のカクテルの1つなのですが、今年は更に短ったらしい…。 ![]() 気を取り直して、夏と言えば!というカクテルをオーダーです。まずは桃の使ったシャンパンベースのベリーニ。1948年、ヴェネツィアにあるハリーズ・バーの当時のオーナーであるジュゼッペ・チプリアーニが、ルネッサンス期の画家ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会の際に作ったのがはじまりと言われているカクテルです。近年はフレッシュの桃を使うバーが多くなり、更に香りが華やかになっています。勿論、「The Bar CASABLANCA」もフレッシュの桃を使い、香りを楽しめるようなグラスで提供されます。 ![]() 2杯目。 夏の定番フルーツと言えば、やはり西瓜でしょう。勿論、西瓜を使ったカクテルもあります。スタンダードカクテルの中にはスノースタイルと言って、グラスの縁を塩で飾るカクテル(代表的なものはソルティ・ドッグなど)があります。西瓜に塩をかけて、より甘味を際立たせて食べる方も多いでしょう。まさにそれがカクテルになったのが、西瓜のソルティ・ドッグです。 ハンドジューサーで西瓜を搾り、ホワイトラム?と混ぜ合わせて作られるカクテルは、絶品です。これぞ、夏の甘味でしょう。 さほどお酒は好きではないのだけど、やっぱりバーは楽しい。同時間帯にふらっとやってきて、一杯だけ飲んで行かれた方もいらして、なかなかカッコいい。私もマネをしてみよう。 山本さん、ご馳走さまでした。とても気を遣い、大変な時期だと思いますが、お身体には気をつけてください。
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nao. の今宵の止まり木「The Bar CASABLANCA」
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- 2020/01/22(Wed) -
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最近はあまり行っていないので、意外と思われるかもしれませんが、私の食べ歩きの最初の一歩はバーです。中でも1番長く通っているのが、馬車道にある老舗バー「The Bar CASABLANCA」。オーナーバーテンダーの山本 悌地さんは、横浜いや日本を代表するフルーツカクテルの名手として有名な方です。最近では確りとしたメニューがあるので、カクテルに詳しくない方にもより楽しめやすくなっていると思います。
![]() Fresh strawberry with Champagne まずは旬の苺を使ったカクテルで、ベースを今年初ということで華やかなシャンパンに変えていただきました。爽やかな甘酸っぱさのある苺がシャンパンのコクによって、更に美味しくなり、グラスから立ち込める香りも素晴らしい。 ![]() Mix Berry 「The Bar CASABLANCA」の冬の王者として君臨し続ける苺・ブルーベリー・ラズベリーの3種を使ったカクテルです。甘さや酸味や香りも素晴らしく、お酒ということを忘れる美味しさです。 ![]() Vesper Martini 2015年1月ここで山本さんに作っていただいたこのVesper Martiniを5年の歳月を超えて、再び味わいます。このカクテルはジェームズ・ボンドの第一作目の『007 カジノ・ロワイヤル』(1953年)に由来し、ジェームズ・ボンドの恋人役(ボンドガール)として登場するヴェスパー・リンドの名前から付けられた、いわゆるボンド・マティーニの1つです。ベルモットの代わりにフランス南西部ボルドー産アペリティフワインのキナ・リレ(現在はキナ・リレが終売になっているので、後継酒のリレ・ブラン)を、またオリーブの実の代わりにレモンの皮を入れるのが特徴です。このキナ・リレ(リレ・ブラン)のほのかな苦味や後味がクセになる美味しさ。…しかし、何故5年前にオーダーしたのだろう?私のことだから何かの影響だろうけど。でも『007』じゃないと思うのですが…。 ![]() Sweet potato & Rum raisins 最後はスイーツカクテルであり、スペシャリテの『カボチャ』にしようかと思っていましたが、メニューをめくっていると『安納芋』のカクテルに知らないものがあったので、オーダーしたのがコレです。 アイラモルトを合わせたカクテルも美味しいですが、コレは更に美味しい!安納芋の濃厚な甘味の中で、確りとしたラムレーズンの味わいがあります。ほのかな酸味も感じられるので、べったりとした甘さではなくて切れ味のある甘さです。 久しぶりのバー。やはり楽しく、旬を感じられる山本さんのフルーツカクテルは絶品でした。口当たりが良すぎて、ついつい飲みすぎてしまうのが難点ですがww 2020年も宜しくお願い致します。
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nao. の今宵の止まり木「The Bar CASABLANCA」
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- 2019/07/21(Sun) -
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始まりと終わりを選べるのならば、私はこのバーで。
食べ歩きを始めたのは、23歳くらいだったでしょうか。当時はまだ1人でお店に入るということがあまり認知されていなくて、行きたいお店にも行けないことが多かった日々。その中で、1人でも何ら問題のないお店がバーでした。 私は底無しに飲めますが、あまりお酒は好きではありません。それでもバーという空間は好き。造り手の願いや時間を込めたボトル、仄暗い中で煌めくグラス、氷とお酒が奏でるリズム。全てが心地良い。 横浜にある「The Bar CASABLANCA」のオーナーバーテンダーの山本 悌地さんは、フルーツカクテルの名手。舞を彷彿させるボストンシェイカーの振り、バースプーンを手離すときでさえも山本さんの所作は美しい。作り出されるフルーツカクテルは、そのフルーツ持つ甘味や香りを活かしており、ベースとなるお酒の個性も味わえる逸品です。 ![]() 佐藤錦カクテル 昔は提供期間が短くて幻と言われていた『佐藤錦』。ウォッカベースの中で、佐藤錦の繊細な甘さと香りがグラスの中で華やぎます。 ![]() 西瓜ソルティードッグ 夏の定番フルーツの西瓜。元々、果汁が多くて甘いので、何にしても美味しいカクテルになります。西瓜に塩をかけて食べると、甘さが際立って美味しいですよね?まさにそれがこのカクテル。 ![]() 響 21年 私の家にはビールすらありません。なので、ウイスキーなんてもってのほかですが、唯一置きたいと思っているのが、この『響』です。2017年に「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞し、現在ではかなりの品薄状態と聞きますが、裏ルートらしいww いただきました。そんなに経験があるわけではないですが、やはり美味しいと思ってしまいます。 かなり久しぶりの訪問でしたが、何ら変わりなく迎えていただきました。年代物のボトルに囲まれているからでしょうか、バーという空間には時間を止める魔法がかかっていると思うのです。いつまでも変わりなき大切な私の隠れ家の一つ。
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nao.の今宵の止まり木「馬車道タップルーム」
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- 2014/11/01(Sat) -
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![]() ウイスキーやワインをよく飲んでいるので、お酒が好きなんだろうなと思われるかもしれませんが、実はあまり好きではありません。嗜む程度です。中でもビールがあまり好きではなく、ビアバーをよく紹介されるのですが、まず行きません。行くとしたら、そのお店で出しているフードメニュー目当てが多かったりします。そんな私が久しぶりに行ったビアバー、それが馬車道にある「馬車道タップルーム」です。 このお店のウリは何と言ってもビールで、中でも『ベアードビール』というのが楽しめます。 「ベアードビール?」 この『ベアードビール』とは、簡単にいえば風味やアロマを味わうビールのことで、ベアードとは2000年に設立した合資会社「ベアード・ブルーイング」のブライアン・ベアードさんの名前に由来しているようです。ビールといっても、よく家などで飲むものとは、全くの別物なわけ。野毛にある「una casa de gb gb El Nubichinom 」と同じ感じかな? 前々から気にはなっていたのですが、さほどビールが好きではないし、1Fのカウンターはいつも満席なので、通り過ぎていました。フラリと覗いてみると、意外にも空いていたので初入店になりました。店内に入ると、何かのチップを燻したようなスモーキーな香りが漂います。カウンターにはずらりとハンドポンプが並び、注がれるグラスを待ちわびているよう。 ビールはともかく、興味があるのはフードメニューの『BBQ』。このお店で提供している『BBQ』は、焼くのではなくて、日本で唯一のオーブンでスモークするといった調理法で作られているのだそうで、どんなものか楽しみ。 ![]() まずは飲み物のオーダー。シーズナルビールやゲストビールも多くありますが、定番ビールの中から『馬車道エール』をハーフパイントで。 柔らかな炭酸の中で、スモーキーな味わいがして、ゆっくりと飲みたいと思えるビール。スモーク『BBQ』との相性も良さそうです。
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nao.の今宵の止まり木『祇園サンボア』
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- 2013/03/29(Fri) -
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<第47夜>
![]() 京都府京都市東山区祇園町南側570 075-541-7509 18:00~1:00 (日祝~24:00) 月休 今夜の最後は、やはりバーです。ここ祇園にも、素晴らしいバーが多くありますが、私が選んだのは「祇園サンボア」。 京都らしい街並みの中に、粋な「SAMBOA」と書かれた暖簾が揺れ、柔い光が出迎えます。この暖簾、当初は作家の山口瞳さんからの贈り物を下げていたそうですが、現在では陶芸家さんのものが下げられているそうです。 ![]() 「京都」、「一見の店」、「老舗のバー」。 緊張する要素が多いですが、中に入ると、なんともゆるい空気が漂います。どのバーもそうですが、やはりそこで働いてらっしゃる方の人柄によって、大きく変わるのだと感じます。そんな雰囲気を作ってらっしゃるのが、マスターの中川立美さん。新橋の名店「Tony's Bar」で修行さなった方で、何とも腰が低く、丁寧な接客をされます。マスターに会いにくる為に、来店される方も多いそうです。 常連でなければ入れない世界。勿論、それもいい。でも羽根を休める為の止まり木は、こうあってほしいと思うのです。 祇園サンボア (バー / 祇園四条駅、河原町駅、三条京阪駅) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
nao.の今宵の止まり木『歯車』
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- 2013/02/27(Wed) -
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<第46夜>
![]() 東京都新宿区若宮町16 塩谷ビル 2F 03-5206-8837 15:00~24:00 月休 15時。神楽坂らしい小道を歩き、木の扉を開ける。そこには暗闇の中、揺らめく蝋燭の炎で、ぼんやりと浮かび上がる人影があった。 「いらっしゃいませ。お足元、お気をつけ下さい」 オーナーバーテンダーの濱本義人さんである。 ここは「歯車」。「Radio」で長年勤められていた濱本さんが、2007年に開いたバーです。このバーの内装は「ヌーベルヴァーグ」という映画「東京タワー」「亡国のイージス」などを手掛けた制作会社によるもので、近年、元麻布「Bar la Hulotte」や新宿「ル・パラン」などのバーのデザインに携わっているそうです。そんな会社が手掛けた内装は、濱本さんの意向と神楽坂という街が持つ「和」の雰囲気を合わせた空間ができあがっています。 真竹の通路を抜け、暗闇の奥へと進むと、ゆらりと燃ゆる蝋燭が三つ。ゆったりとした松のカウンター、バックバーには、酒瓶は一本もなく、まるで能における鏡板のような雰囲気。そんな舞台にはBGMもなく、ただ冷蔵庫のモーター音とシェイカーの音が響き合い、寡黙な濱本さんの舞が始まる。 グラスはアンティークが中心で、味わいの他にも、どんなグラスで提供されるのか楽しみもある。自分の気に入った、飲みたいものを頼む。それも勿論いい。でもここは自分の好みの味を言い、濱本さんに委ねるのが面白い。一期一会の出会いを求めて。 歯車 (バー / 牛込神楽坂駅、飯田橋駅、神楽坂駅) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
nao.の今宵の止まり木『BAR AUGUSTA Tarlogie』
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- 2012/03/04(Sun) -
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<第45夜>
![]() 大阪府大阪市北区鶴野町2-3 アラカワビル 1F 06-6376-3455 17:00~24:00 無休 大阪でのバー巡り二軒目は、ずっと行ってみたかったBAR AUGUSTAです。行ってみたいバーというのは、例えば名バーテンダーに会いたいとかそこでしか飲めないカクテルを飲んでみたいなど色々と理由がありますが、nao.は「オリジナルのあのカクテルを飲みたい」っていうのが一番の理由です。 お店の前には扉が二つあり、右側はBAR AUGUSTAで、左側はBAR AUGUSTA Tarlogieになっています。画像はBAR AUGUSTAのものですが、nao.が入ったのは、BAR AUGUSTA Tarlogie。というのも、右側の扉がどーしても開かなくて、どーしたものかと思いながらもBAR AUGUSTA Tarlogieに入って聞いてみると、ここが満席になったら開くのだそうだ。 店内には、オーナーバーテンダーである品野清光さんのこだわりの品物がバックバーだけでなく、壁・天井にも散りばめています。例えば、ボトルの横にポットスチルがあったり、ハイランドパーク蒸留所のジオラマがあったりと、とても小一時間の訪問では見つけることができないくらいの宝物でいっぱいです。 飲むべきnao.的のオススメは、やはりあの有名なカクテルであるAUGUSTA SEVEN。そして、季節のフルーツカクテルも忘れてはいけません。今回は食べませんでしたが、『ホットサンド』も食べてみたいところ。すぐに行ける距離ではありませんが、大阪に来た際は、必ず寄りたい珠玉のバーです。 バー・オーガスタ・ターロギー (バー / 梅田駅(阪急)、中崎町駅、梅田駅(大阪市営)) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
nao.の今宵の止まり木『Bar THE TIME 天神』
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- 2012/02/21(Tue) -
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<第44夜>
![]() 大阪府大阪市北区曽根崎2-5-20 お初天神ビル 2F 06-6367-7116 16:30~1:00 日曜日・第3月曜日 大阪でのバー巡り。まず一軒目は、ここお初天神にあるバー、Bar THE TIME 天神です。2001年9月に苦楽園にあるTHE TIMEで修行された山本亮一さんが開いたL字のカウンターで12席ほどのバー。決して広くはないですが、開店して一時間もたっていないのに、満席となるのは、「全てのお客様が居心地の良い空間であること」という山本さんの思いが溢れているからなのでしょう。 バーというとシェイカーの音が響き、静寂にも似たBGMの中、ウイスキーなどを味わう。と思っている方も多いと思いますが、このBar THE TIME 天神は、ちょっと違います。ガールズトークをしている女の子や仲間でワイワイ話している方と、とてもアットホームな雰囲気なのです。チャージも500円、ジントニックは800円と週一でも通える価格設定も人気の秘密の一つ。一見の方やバー初心者の方でも、きっと和やかな雰囲気の中、バーを楽しめる。そんなバーです。 ザ タイム 天神 (バー / 東梅田駅、梅田駅(阪神)、北新地駅) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
nao.の今宵の止まり木『una casa de gb gb El Nubichinom』
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- 2011/12/15(Thu) -
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<第43夜>
![]() 横浜市中区宮川町1-1 都橋商店街117 045-231-3626 15:00~21:30 火曜休 横浜、屈指のディープ街 野毛 ![]() ![]() 店内は10人くらいでいっぱいになるほどの大きさで、ビアジャッジの資格を持っているとある人気マンガに出てくるキャラにそっくりなご主人が産地・銘柄に拘らずに選び抜いた地ビールが日替わりで6種類ほど飲むことができます ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() una casa de gb gb El Nubichinom (ビアバー / 桜木町駅、日ノ出町駅、関内駅) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
nao.の今宵の止まり木『MARCHE DIX JOURS』
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- 2011/11/05(Sat) -
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<第42夜>
![]() 横浜市中区日本大通58 045-662-5260 立ち飲み16:00~22:00(平日)12:00~20:00(土日祝) 無休 nao.の今宵の止まり木は、日本大通りにあるワインショップのMARCHE DIX JOURSです ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() レジに進むと数本の赤・白・泡が抜栓してあって、ボトルには産地と品種と値段がマジックで書かれています ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() MARCHE DIX JOURS (ワインバー / 日本大通り駅、関内駅、馬車道駅) ブログランキング参加中です ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |