nao.のたまに行くならこんな店 「りた #2」
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- 2023/10/02(Mon) -
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![]() 利他の心/りた ![]() 食材紹介 静岡県浜松産鰻、沖縄県産ジャンボピーマン、新潟県産枝豆、沖縄県産島オクラ、香川県四万十川産茗荷、新いくら、絹豆腐。 ![]() 夏野菜の白味噌煮込み♡ 構成は…茗荷・島オクラ・茄子・冬瓜・トマト。 それぞれの野菜に煮る・漬けるなどの仕事を施しており、それを最後に白味噌でまとめて、仕上げに青柚子を振り、更に青柚子を搾って。 出汁を染み込ませたものや酢漬けもあるので、どんな味がするのか食べるのが実に楽しくて、美味しい。白味噌の優しい甘味が野菜の味わいを引き立てています。 ![]() すき焼きコロッケ♡♡ 伊藤さんもまさかスペシャリテになるとは思ってもなかったというコロッケ。今回は兵庫県淡路島産の熟成玉葱と北海道十勝産の「キタアカリ」で作った新作のすき焼きコロッケ。仕上げに割下漬けされた卵黄と割下をかけて供されます。割下の甘味は砂糖を使わずに野菜のみで出しているそうで、ホクホクとしたジャガイモとじっくりと炒めて引き出した玉葱の甘味との相性が素晴らしく、そして美味しい。 ![]() ![]() 新いくら素麺♡ 香川県小豆島産の素麺とオリーブオイルに新潟県産枝豆を粗く砕いたものを合わせ、新いくらをかけた口直し。 素麺のプツンと切れる歯切れの良さと新いくらのプチプチ感、枝豆のザクザク感が口の中でパレードのように弾けます。 ![]() お造り♡ 今回の内容は…間八、鶏魚(五島列島)、縞鯵(五島列島)を醤油・塩・煎り酒で。 どの魚も余分な水分が一滴もないくらいに旨味が凝縮しており、味わいが濃厚。珍しい白濁の煎り酒が濃密な味わいで、口の中で化学反応にも似た旨味×旨味の掛け合わせが感じられます。 ![]() 帆立の天むす♡♡ 宮城県産の特大帆立を使った天むす。筋繊維が確りとしたマッチョな帆立は歯応えもあり、シャリとタレには酸味がビシッと効いており、海苔の香りと共に帆立の甘味が際立ちます。 ![]() うなぎ豆腐♡♡ 静岡県浜松産の特大鰻を鰻の骨や内臓から取った出汁で作ったタレで煮込み、湯通しした絹豆腐を合わせた宍道湖のある島根県の郷土料理だそう。 豆腐はまさに絹のような滑らかさがあり、鰻本体よりも確りと旨味が出ている出汁が美味しい。鰻と言えば蒲焼をイメージしますが、それをいい意味で裏切ってくれる料理であり、新しい美味しさの発見を感じられます。 ![]() 佐賀牛脛肉の煮込み♡ 佐賀牛の脛肉を煮込んだスープの中で沖縄県産ジャンボピーマンに火を入れて、仕上げに胡麻赤味噌ソースをかけたもの。 ジャンボピーマンは殆ど苦味がないながらも、肉と合わせると仄かにある苦味がとてもいい仕事をします。脛肉は箸でも切れるほどに柔らかく、胡麻赤味噌ソースが確りと日本料理を主張していて美味しい。 〆のご飯ものは5種類あり、好きなものを好きな分だけ食べることができます。今回も全種類を少しずついただきました。 ![]() 〆ご飯①からすみご飯♡ グレーターで自家製からすみを削って、たっぷりと炊き立てご飯にかけて。ごくシンプルでありつつも、贅沢であり、間違えのない美味しさ。 ![]() 今回の漬け丼は鰤。切り立ての鰤をサッと出汁醤油に潜らせて、熱々のご飯に盛ったもの。 ご飯の熱で鰤の脂が溶け出し、それを吸い込んたご飯をかっこむ。至福の美味しさ。 ![]() 〆ご飯③季節のダシご飯♡ 牛を使った出汁にブランドトウモロコシ「ホワイトショコラ」を入れて。 口当たりは軽いながらも旨味はグッとくるような力強さがあり、そこに白米の甘味と生で食べられる「ホワイトショコラ」の甘味が映えます。 ![]() 〆ご飯④水飯♡ ご飯に冷たい水をかけて、イカナゴの佃煮を乗せた山形県の郷土料理。 水をかけることで、白米の甘味や旨味がはっきりとしてより美味しく感じられます。 ![]() 〆ご飯⑤牛すじカレー♡ 最後は牛すじを使ったカレー。具は全くないながらも、確りと存在感のある牛すじ。カレーのスパイスと牛の旨味がかなりグッときます。 ![]() 抹茶金時♡ ぐるぐると手動で削るレトロなかき氷機で作る抹茶金時が今回の甘味。削った氷の上に八女茶を使ったお濃茶とヨーグルト・チーズ・練乳のソースをかけ、ささげ餡子を添えて供されます。相変わらず、甘味にも妥協なしのスタンスを感じられ、実に美味しい。 住所は非公開、既に新規の予約も取っていないので、幻となっている日本料理店「りた」に再訪。某駅からすぐの立地にありながらも看板すら出てないので、さながら秘密基地のようで、すっかり虜になっています。店主・伊藤 大輝さんは自分が毎月でも自腹で来たいお店、そしてお世話になった人たちへ恩返しができるお店というコンセプトで営業しているので、このご時世の中で12000円という素晴らしさ。そして、お酒も珍しいものを多く取り揃えており、めちゃくちゃリーズナブル。今回も確りと食べさせて、飲ませてくれるコース内容とハズレない料理の味わいで大満足。残念なことを強いて言えば、私の器への造詣のなさ。酒器をはじめ、供される器の数々は時間が醸し出す雰囲気があり、知識があればより楽しいだろうなと思います。 ![]() 次回は晩秋〜初冬。もう今から楽しみでなりません。伊藤さん、ありがとうございました! 今回出逢ったお酒 ![]() 産土 Ubusuna 2022 山田錦 生酒 ![]() 新政 秋櫻 -Cosmos- ![]() 天美 純米大吟醸 播州愛山 ![]() 朝日鷹 特選 本醸造 低温貯蔵酒 ![]() 十四代 黒縄 大吟醸 ![]() 十四代 特吟 純米大吟醸
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nao.の極上の鮨「鮨 竜介 #30」
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- 2023/09/30(Sat) -
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![]() 逢はねども さね忘らえず面影にして/鮨 竜介 ![]() 岩もずく 岩手県産。小気味良いザクッとした食感があり、酢の酸味と生姜の爽やかさが駆け抜けます。 ![]() 鮃 トリュフ♡ モチモチとした鮃をトリュフ塩と目の前で削られるトリュフと共にいただきます。ぶわっとするトリュフの蠱惑的な香りに鮃の旨味と甘味が合わさる、オープンから続く「鮨 竜介」の遊び心ある肴のスペシャリテ。 ![]() たかべの焼物♡ 身も厚く、ややレア気味に仕上げられており、ジューシーな旨味が美味しい。 ![]() 牡丹海老♡♡ 大人の男性の指2本分はあろうかという極太の牡丹海老。ねっとりととろけるその味わいは甘美のひと言。 ![]() 松茸の茶碗蒸し♡ 小さな茶碗蒸しながらもたっぷりと松茸が入れられており、蓋を開けると秋の訪れを感じられます。 ![]() 松茸のフライ & 蟹クリームコロッケ♡♡ 定番の蟹クリームコロッケの他に松茸も揚げていただきました。ウスターソースをつけていただく松茸フライはカリッとした衣にモキュッとした松茸の食感が小気味良い。 ![]() 真鯛♡ モチっとした食感の真鯛は、シャリの酸でより甘味を感じられます。 ![]() 泥障烏賊♡ 身は厚いながらも、細かく包丁をいれているので、口の中で瞬時に解けます。そして、絶妙な甘味が素晴らしい。 ![]() 赤身♡ 青森県大間産。ビロードのような舌触りで、分厚いので、口の中での存在感で凄い。 ![]() 分かれ身♡♡ 香りはありつつも、口溶けは一瞬。鮪がなくなった後に残るのは、極上の旨味。 ![]() 大トロ♡♡ コッテリとしていながらも、後味はさらりとしており、実に甘い。 ![]() 小鰭♡ 今回はおぼろを入れない仕立て。心地よい酸味は実に爽やか。 ![]() 北紫海胆♡♡ 今回はまるひろ橘水産のもの。口に入れると、ふわっと香りが華やぎ、一気に液体に変わった海胆の旨味が口いっぱいに広がります。 ![]() 赤海胆♡♡ 愛媛県産。どこか柑橘系のような香りを感じ、甘味よりも爽やかな旨味が印象的。 ![]() 鮎の姿鮨♡♡ 春に約束した鮎を覚えていて下さり、作っていただきました。そろそろ鮎も終わりですが、夏の名物となりそうな味わい。ガツンとくる酢の酸を追いかけるように、間に入れたうるかでブーストした鮎の香りが映えます。 ![]() 新いくら♡ キラキラと輝くような新いくらは柚子の香りが華やぎ、口の中で瞬時にとけるいくらがシャリの酸でより甘く感じられます。 ![]() 車海老♡ 半生に茹でたてる仕立てをやめて、茹で置きにした車海老。だんだら模様が美しく、柔らかくじんわりと甘味が広がり、個人的にこちらの方が好み。 ![]() 穴子♡♡ デフォルトだと、親方の修業先である「久兵衛」を髣髴させる塩と煮つめのハーフ&ハーフですが、私は丸々煮つめで。舌にねっとりと絡むような穴子は口の中で香りが立ち、じっくりととけていきます。 ![]() 鉄火巻き♡♡ 本日の鮪の部位(赤身・中トロ・大トロ)を全て巻いた鉄火巻き。コレがコースに組み込まれているのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。「鮪を頬張る」という体感は素晴らしいの一言で、まさに至福。 ![]() ナガスクジラの尾の身♡♡ 「他にあります?」と尋ねたら、出していただきました。滅多に入荷しないというナガスクジラはトロトロな食感ではないですが、魚のそれとは明らかに違う濃い旨味が凄い。 ![]() 玉 最後は鮨店らしいふんわりとしたカステラ風の玉。 銀座にありつつ敷居の高さも感じず、僅か7席の空間で感じる親方との距離が身も心も近い鮨店「鮨 竜介」に再訪。店主・山根 竜介さんが作り出す遊び心のある肴と種によってシャリを使い分ける王道の鮨が楽しめます。 「鮨 竜介」と言えば、海胆・穴子・鉄火巻きの美味しさは折り紙付きの中で、今回私の琴線に触れたのは何と言っても、鮎でしょう。鮮烈な爽やかさがあり、鮎の香りもある。夏が来る度に食べたい美味しさ。山根親方、約束を守って下さり、ありがとうございました! ![]() 次回は昼鮨を予定。たっぷりと握っていただきたいです。
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nao.の珠玉のスイーツ「Mr.CHEESECAKE sweet potato cappuccino」~喫茶 サテラ~
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- 2023/09/29(Fri) -
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![]() 田村 浩二さんの「Mr.CHEESECAKE」とのコラボとして、9/25〜10/1までイートインで食べることができる『Mr.CHEESECAKE sweet potato cappuccino』を食べに渋谷にあるレトロな純喫茶「喫茶 サテラ」へ再訪。 ![]() ドリア♡ 肉屋バル『bob’s ribs(ボブズリブズ)』のリブソースを使っているという「喫茶 サテラ」で唯一あるフードメニュー。熱々な見た目はかなり小ぶりな感じですが、リブ肉とチーズがたっぷりと入っており、ブラックペッパーがビシッと効いた味わいは意外とどっしりとしてボリューミー。 ![]() Mr.CHEESECAKE sweet potato cappuccino♡ 「Mr.CHEESECAKE」は冷凍・半解凍・全解凍と温度で味わいが変わる中で、今回は全解凍のものと甘味のない生クリームを合わせて。 初めは確りと安納芋の味わいがし、その後にカプチーノのコク、そして最後にあの「Mr.CHEESECAKE」のチーズケーキの味わいがします。生クリームをつけて食べると、安納芋の味わいは薄くなりますが、よりコクが増して美味しい。ペアリングするコーヒーは、このチーズケーキ生地にも使われているという中煎りブレンド『ミディアムブレンド』だそうで、酸味が全面に出ており、口の中に残るこのチーズケーキの味わいをスパッと断ち切るような爽やかさがあります。 想像以上に『ドリア』が美味しかったので、毎回食べたいひと品。キラーメニューの『プリン』は勿論ですが、飲んでみたいドリンクが2つほどあるので、ゆっくりと通ってみたい喫茶店です。
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nao. の今宵の止まり木「The Bar CASABLANCA」
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- 2023/09/28(Thu) -
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9月21日に29周年を迎えられた馬車道にある老舗バー「The Bar CASABLANCA」へ再訪。日曜日の為、オーナーバーテンダーの山本 悌地さんはお休みで、一戸 揚太さんのグラスを楽しみます。 ![]() Shine Muscat with Champagne♡ ひと口飲むと、シャインマスカットの甘味が映え、それ以上に香りが鼻から抜けます。ベースをシャンパンにしているので、華やかであり、何よりも美味しい。 ![]() Passion fruit Whiskey Sour♡ 今が旬のパッションフルーツをウイスキーサワーと合わせたカクテル。サワーといっても炭酸が入っているのではなく、砂糖を入れて泡立てたものですが、気泡が実に爽やかなグラスです。口当たりはパッションフルーツの甘酸っぱさがあり、骨格は確りとウイスキーを感じられて美味しい。 ![]() Flesh Bloody Mary♡ 3〜4年ぶりにオンメニューするというフレッシュトマトを使ったブラッディーメアリー。フレッシュなので、トマトのあの青臭い香りと旨味があって実に美味しい。苦手な方も多いかと思いますが、私はトマトの香りが大好きなのです。 本棚を模した重厚な扉を押し開けると、広がるカウンターは緩い弧を描き、フィリップ・スタルクの青い灯りに照らされています。安らぐBGMにお酒と氷が奏でるシェイクの音、付かず離れずのサービスに極上のフルーツカクテル。いつ訪れても街の雑踏や喧騒を忘れ、自分自身に向き合える、そんな大切な場所です。
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nao.の珠玉のスイーツ「プリン」~喫茶 サテラ~
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- 2023/09/27(Wed) -
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![]() 渋谷で寛ぐ純喫茶/喫茶 サテラ 渋谷駅から宮益坂を上り、ひと息入れたいなと思うタイミングで出逢えるのが「喫茶 サテラ」。48年続いた老舗喫茶店「青山茶館」を改装して、2020年10月にオープンした古き良き雰囲気を感じられる純喫茶です。カフェではなく、喫茶店というとスーツを着たサラリーマン達が憩うイメージがありますが、やはり渋谷なので若い人達で賑わっています。木の温もりとコーヒーの香りが漂う店内は、少し照明を落としてムーディーな雰囲気。どこか落ち着くレトロ感は世代を超えて、日本人のDNAに刻まれたものなのかもしれないです。 ![]() 店内に入ると、すぐに注文と会計を済ますシステムで、今回注文したのはこのお店で不動の人気を誇る『プリン』です。 程なくして供された『プリン』は練乳とクリームチーズを使っているそうで、モッチリと固くて確りと甘い。口に入れると、舌に絡みつくように甘味が広がり、後からクリームチーズの酸味がふわっとくるので、後味は意外とさっぱりして美味しい。 唯一あるフードメニューの『ドリア』や期間限定のデザートも多くあり、お店から発信しているSNSを見て、またこの雰囲気に浸りに行きたいです。
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nao.の珠玉のスイーツ「クレープ・発酵バター×イタリアンマロン & クレープ・発酵バター×薔薇木苺シュガー」~EQUALLY~
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- 2023/09/26(Tue) -
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![]() 新宿伊勢丹で9/20〜9/26まで開催されている「Next Generation Sweets ~パティシエの共演~」に友納 滉一さんが手がける表参道のクレープ専門店「EQUALLY」が出店されているので、参戦しました。今回、このイベントでの食べられる限定クレープは2種あり、そのどちらにもイタリア・ピエモンテ州の発酵無塩バター「ベッピーノ・オッチェリ」が使われています。 ![]() クレープ・発酵バター×イタリアンマロン♡ イタリア・ピエモンテ州の標高の高い果樹園で採れたマロンを使ったモンブランクリームを挟み、アプリコットピューレで炊いたフルーツコンフィと粒感を残したマロンを散りばめた「EQUALLY」が作る温かいマロンスイーツ。 パリパリ食感が小気味よい生地の外側にはダイレクトにマロンクリームとアプリコットピューレがあるので、甘いマロン×甘酸っぱいアプリコットのコントラストが楽しめます。食べ進めると、ホクホクとした粒マロンの中で、マロンの甘味とアプリコットの甘酸っぱさが交互に楽しめ、最後には生地に染み込んだイタリアンバター「ベッピーノ・オッチェリ」がジュワッと溢れ出します。 ![]() クレープ・発酵バター×薔薇木苺シュガー♡ 奥出雲薔薇園の薔薇を混ぜ込み炊き上げたフランボワーズソース、ホワイトチョコ、シュガーを合わせたホットクレープ。 まずはパリパリな外側の生地と甘酸っぱいフランボワーズが映え、中間でホワイトチョコの濃厚な甘味とスッキリとしたシュガーの甘味で幸せになり、目が覚めるようなフランボワーズの酸味、最後は発酵バターが染み込んだ生地が実に美味しい。全体的にどこかミルキーな感じがするのは、今回使っている「ベッピーノ・オッチェリ」というイタリアンバターの為なのかな。 ![]() 今回も勿論、2種いただきました。個人的には『クレープ・発酵バター×薔薇木苺シュガー』の方が好み。『イタリアンマロン』は1日限定120食で、午前中に売り切れてしまうそうなので、食べたい方は頑張って早起きしてくださいね。 ![]()
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nao.の珠玉のスイーツ「ピスタチオ & フロマージュブラン」~GELATERIA SANTi~
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- 2023/09/25(Mon) -
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![]() 鎌倉駅の御成通りからちょっと路地に入った所にあるジェラート専門店「Gerateria SANTi」に再訪、 ![]() オーナーの松本さん夫妻は世界50ヵ国以上を旅して得た知識やインスピレーションをジェラート作りに活かしているそうです。御成通りから見える古民家を改築したという店内にあるショーケースは蓋付きのイタリア製で、その中には湘南の食材を使ったクラフトジェラードが並んでいます。今回はその中で… ![]() ピスタチオ & フロマージュブラン 『ピスタチオ』はイラン産の最高級ピスタチオを自家焙煎をしているので、ロースト感が感じられる香ばしさがあり、ひと口でピスタチオが伝わるくらいの濃厚な味わい。フロマージュブランは仄かな酸味とコクがあり、さっぱりとした後味が美味しい。 年間を通して100種類以上のフレーバーがあるそうで、駅チカなのでふらりと立ち寄って出逢えるジェラードが楽しみになるお店です。
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nao.のたまに行くならこんな店 「鎌倉 北じま #3」
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- 2023/09/22(Fri) -
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![]() 食材・料理人・客が繋ぐ愛/鎌倉 北じま ![]() 処暑 ![]() コンブチャ 緑茶を発酵させたもの。暑い夏に一陣の風が吹くような炭酸の爽やかが広がります。 ![]() 淡雪♡ 涼やかな蓮の葉にあるのは、相模湾で獲れたイバラガニモドキの身を卵白で和えたもの。山葵の鮮烈さの中で、口に入れるとまさに淡雪の如くシュワっと溶ける卵白と蟹の確りとした旨味があります。 ![]() 鬼灯♡ 鬼灯のガクを籠に見立てて、中に入れられているのはゴーヤの白和え、鰻の八幡巻、トウモロコシの葛寄せ。 ゴーヤの白和えは仄かに酸味があり、それがより豆腐の甘味やゴーヤの苦味を引き出しています。トウモロコシの葛寄せは粗さがポイントだそうで、ザラリとした舌触りにトウモロコシの甘味と上に乗せられたヒゲの香りが映えます。鰻の八幡巻は咀嚼すると牛蒡の香りがぶわっとして、鰻の旨味がそれを包むかのよう。 ![]() 九絵と冬瓜のお椀♡ 蓋を開けると、青柚子の香りがふわりと鼻を擽ります。葛叩きされた大ぶりな九絵の舌触りはとろりとし、ムチっとした身の旨味が素晴らしく、旨味を全て吸い込んでいるような冬瓜もとろりとして美味しい。吸い地の最後の一滴までゆっくりとした旨味が広がり、身体に細胞に染み込むよう。 ![]() 鮪♡♡ 相模湾で獲れ、神経〆された鮪の大トロと中トロをお勧めの塩と山葵でいただきます。 綺麗な脂と旨味があり、食べ終えても尚、口の中に存在感するようなコッテリとした旨味の濃さがあり、鮨店も驚くほどに美味しい。コレが相模湾で獲れたと思うと神奈川県の凄さを感じます。 ![]() 黒むつ♡♡ 長井漁港で獲れた釣りの黒むつの皮目だけに炭を付けて炙ったもの。 皮目に炭を付けるとジュッという音と共に炭と香ばしい香りが店内を包みます。炙ることで皮と身の間の脂が溶けた黒むつは皿の上でキラキラと煌めき、口に入れると脂の甘味と旨味が爆ぜるよう。口の中に残るグッとくるような甘味がとても美味しい。 ![]() ![]() 葉山石井牛37ヶ月のイチボ♡♡ 畜産農家・石井 裕一さんが飼育した葉山牛「石井牛」の飼育37ヶ月もののイチボ肉はグッと噛み締められる肉の食感があり、旨味がジュワッと溢れてきます。添えてあるのは長谷川 大樹さんが採ったアカヤマドリダケ。肉とよく合うというこのキノコはとろりとして、そのとろけ方を楽しんでいると香りが爆発的に広がります。 ![]() 冷やし中華 涼やかな器に入れられているのは、全粒粉の麺と胡麻のスープ、そして海老オイルを入れたちょっとエスニックテイストのひと品。胡瓜をいただくだけで身体が冷えるような涼やかさがあり、つるりとした全粒粉の麺が小気味よく喉を通ります。 ![]() 目梶木の天麩羅♡♡ 長谷川 大樹さんが釣り上げた230キロの目梶木を紅花襤褸菊で巻いて揚げたものを甘辛い煮山椒ソースで。 ジュワッとした旨味の目梶木が実に美味しく、甘辛くピリッとした山椒ソースが目梶木の旨味を押し上げています。甘辛という味わいは日本人のDNAを刺激する味わいだと思います。 ![]() 夏野菜の炊き合わせ♡ 夏かぶら・茄子・トマト・鶏胸肉。 隠し味にライムを搾っているという冷たい炊き合わせ。夏に相応しい爽やかな仕立てで、かけられているジュレが醤油の香りと旨味の両方を確りとしており、抜群に美味しい。 ![]() 鯖の棒鮨♡♡ 鯖は〆ているのにまだフレッシュ感が残っており、鯖の旨味がとろけるように口の中に広がります。 ![]() キハダマグロの漬け丼♡ キハダマグロはとても綺麗な味わいで、モッチリとした身に香り高さがあって素晴らしい。 ![]() 鮎素麺♡♡ 一夜干しされた鮎と超極細の素麺。まるで鮎が清流の中を泳いでいるかのようにとても美しく、そして美味しい。 ![]() ![]() 太刀魚と新牛蒡の炊き込みご飯♡ 器に近づけると新牛蒡の香りがふわりと香り、神経〆された太刀魚の旨味が映えます。 ![]() 魚卵の塩漬けの冷茶漬け♡ 仕上げに出汁氷をかけて。 魚卵のクセなどは微塵もなく、旨味のみを引き出しており、とても美しい味わい。〆の〆として爽やかであり、旨味も確りとしている素晴らしさがあります。 ![]() ![]() 甘酒豆腐とルバーブ♡ モッチリとして、ほんのりと甘く香り立つ甘酒豆腐がとても印象的。 ![]() 蓮根餅♡ 「和久傳」を代表する夏菓子の『西湖』を彷彿とさせる蓮粉に和三盆糖と和三盆糖蜜で練り上げたもの。 瑞々しい美しさにモチっとした食感があり、上品な甘味があります。 ![]() お抹茶 最後は一人一人に北嶋さんが点てて下さるお抹茶。 鎌倉にある日本料理店「鎌倉 北じま」に早くも再訪。年内は絶望的と言われていたのですが、運良くキャンセルが出て、伺うことが叶いました。 店主・北嶋 靖憲さんは京都「和久傳」で長年研鑽を積まれ、2021年5月に地元鎌倉で「相模湾で獲れた魚介と地野菜で、鎌倉でしか出来ない旬味」という思いの中で、オープンさせたのがこの「鎌倉 北じま」です。絶対的な信頼を寄せる魚仲買人・長谷川 大樹さんから届けられる海と山の幸を中心に近隣の土地から得る食材を見事に京料理として昇華させており、地元・神奈川県の食材の豊富さとその美味しさにいつも驚きます。食材へのアプローチも日本料理だけでなく、新たに加入した金子 巧さんやミシュラン **のフレンチ出身のシェフの力で多角的になって、より美味しさの幅が広がる可能性しか感じられません。 次の予約が取れないので、またいつ楽しめるか分かりませんが、是非とも鎌倉で感じる京料理の四季と神奈川の食材の素晴らしさを体験させて下さい。 今夜出逢ったお酒 ![]() 古伊万里 前 flow ![]() みむろ杉 木桶菩提酛 ![]() 播州一献 純米吟醸 ののさん
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nao.の至福のカフェバーメシ「フライドポテトトリュフ&チーズ」-6th by ORIENTAL HOTEL-
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- 2023/09/20(Wed) -
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![]() 2023年10月22日に閉店し、新しく麻布台ヒルズに移転が決まっている「6th by ORIENTAL HOTEL」へ。有楽町駅の目の前という便利さ・パンケーキやバスクチーズケーキなどのキラーメニューの美味しさ・移転という話題性などで、今抜群に混んでいるお店の1つです。 ![]() 平日の昼下がり。 久しぶりに『6thパンケーキ』でも…と思っていましたが、数量限定の為に既になく…。当然のように『バスクチーズケーキ』や『白いプリン』の数量限定メニューもないので、注文したのが『フライドポテトトリュフ&チーズ』です。 コレも「6th by ORIENTAL HOTEL」では人気メニューの1つで、小さなストウブ鍋に溢れるカリカリのフライドポテト。ふわりとトリュフの香りがし、ちょっと強めな塩と胡椒、そして濃厚なパルミジャーノ・レジャーノのパンチのある濃さで病みつきになる美味しさ。 …後日、日曜日にリベンジをしようかとオープン10分前に到着したら、お店の区画を折り返しているという見たことのない行列。凄すぎる…
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nao.のたまに行くならこんな店 「日本橋蛎殻町 さくり」
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- 2023/09/19(Tue) -
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![]() ひと椀の美しさ/日本橋蛎殻町 さくり ![]() 人形町にあるとんかつの名店「かつ好」が作るかつ丼の専門店「日本橋蛎殻町 さくり」に初訪問。店舗は「かつ好」から少し離れて水天宮のそばにあり、階下にある大口椀のロゴが目印です。ちょっと急な階段を登って店内に入ると、真ん中に大きなテーブル席と壁沿いに2名席がある木の温もりを感じるような雰囲気が広がります。 ![]() メニューは勿論、ロースかヒレを選べるかつ丼。飲みも視野に入れているようで、旬の食材で作る一品料理や肴としてのかつ丼(ご飯抜き)もあるようです。今回、私が注文したのは… ![]() タコの柔らか煮 季節の一品の冷菜。芯まで煮汁の味が染み渡っており、蛸のゼラチン質の皮がとろりとして、身はシコシコと小気味良い食感。 ![]() キャベツ 軽くドレッシングがかけられており、口直しにちょうどいい。 ![]() ロースかつ丼♡ 衣のサクサク感を損なわないように玉子で閉じるのではなく、上に乗せるスタイル。例えるならば、まるで玉子のドレスをとんかつに着せるようなスタイルです。丼つゆは少々甘めですが、和三盆の上品な甘味と確りとした出汁の骨格が感じられて、好み。とんかつはロースかつにしたので、豚の脂身の濃厚な甘味がジュワッと溢れ出して、「さすが、かつ好」と期待に応えるような味わいで美味しい。 ![]() 豚ヒレ肉のお澄まし♡ 汁物は味噌汁ではなく、お澄まし。中には豚ヒレを使ったつみれが入っており、あっさりとした吸い地に濃厚な旨味が映えます。 近年は玉子で閉じないかつ丼や分厚いとんかつを乗せた映えるかつ丼が増えてきていますが、個人的にはどうなの?と思っています。勿論、それらは美味しいのは間違いないですが、「かつ丼」という料理を考えると、丼の中で1つだけが突き抜けて美味しかったら、一体感がないと感じてしまうのです。その点「日本橋蛎殻町 さくり」のかつ丼は、程よい厚みのロースかつを咀嚼するとサクッとした衣と旨味のある肉と甘味のある脂が実に美味しく、とろりとした玉子に確りと白さが残るご飯なので、丼としてひと椀で完結する美しさがあります。
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